STUDIO BYCOLOR｜katadori

STORY

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  ‘katadori’はSTUDIO BYCOLORの秋山かおりと伊勢型紙職人 那須恵子によるプロジェクトです。伊勢型紙ならではの「彫り」「型取り」の魅力から生み出される「鳥」をモチーフとした作品を展開しています。
  
  デザイナーの秋山かおりのクリエーションにおける原動力はプロダクトデザインを行う上で心地よさを求めるがゆえの好奇心と探究心。植物や動物、ひびや氷、波打ち際の泡などの自然現象に魅力を感じインスピレーションの素とし、様々なプロダクトを世に生み出しています。
  
  那須恵子は前職である印刷会社を退社した27歳の時、手先を使う一生の仕事を探す中で伊勢型紙と出会い、修行のため三重県に移住。数千年も前に生み出され引き継がれる伝統的な伊勢型紙の技術を習得しました。そしてそれを次世代に引き継ぐために情熱を注いでいます。
  
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  伊勢型紙をご存知でしょうか？
  美しく芸術的な伝統的な日本の芸術です。着物や服の装飾に使われており、現在は様々なデザインや繊細な芸術作品にも幅広く使われてきています。
  
  伊勢型紙は素晴らしい芸術作品です。素材は美濃紙の伝統的な和紙を貼り合わせ柿渋で防水され燻蒸することで強度が保たれます。
  彫刻には4つの主要な技術があります。その中には、様々な形に彫る道具彫り、並行した線を彫る縞彫り、微細な模様つくる突彫りや錐彫りがあります。特に縞彫りと錐彫りは、想像を絶する技術で多くの人々を驚かせます。縞彫りは平行線のそれぞれは全く同じ長さと幅を保たなければならず、また錐彫りは3cm四方内に100以上の穴をあけ柄を生み出します。
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  集中力と指先の力、そして想いが一彫り一彫り込められた那須恵子氏の技術
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  今回、作品のモチーフとしたのは伊勢に昔から生育する鳥のオオルリ。英語でBLUE and White flycatchersという名にあるように青と白のハンカチに染めました。光に透かすと鳥の羽根のパターンが浮き出るように見えます。
  
  自然と共存していた過去から学び、一方で固定概念に捉われない素材の新たな捉え方がデザインにおいて重要な価値を占めていく時代だと考えています。